盛口千賀子のライブに通うようになって、吉祥寺のStar Pine's Cafe(スタパ)に行くのもこれがもう何度目だろう。7回目くらいにはなると思う。見慣れたその入り口を降りていくと、階段のところで「平和の森」さん(その日のタイバン)がチケットを売っていた。彼女がいない、カメラを受け取れるかな、と思いながらその横をすり抜けたが、入り口に何人か並んでいたので、入るのに少し時間がかかった。さらに、フロアに降りていっても前のほうは満席。こんなに混むのは初めてだ。これでは写真が撮れないので、お店の人に頼んでなんとか場所を作ってもらった。 開演10分前くらいに入ったのだけど、すでにステージには赤いギターが準備されていた。まもなく、彼女が登場。 まず「風の通り道」。 彼女のレパートリーの中では新しいほうなので、聴く側としてもまだなんだか耳に新しい。とは言えすぐに覚えることができる、体を揺らしやすいメロディだと思う。 2曲目「パレード」。時間をかけて作った曲ということだが、もっといじって遊べそうな気がする。曲を作ったときのイメージをMCで説明してたけど、皆わかったかなあ?そういえばちょうど夏祭りの時期なのでぴったりだったかも。「夏の歩幅」待ってました。私の好きな、切ない曲。4曲目になんと「underground」。今までのライブではこの曲から始まることが多かったのだけど、今回途中に持ってきたのは、声の出しやすさとかを考えたのかな?って思って後で聞いたら、途中に持ってくることによって演奏の流れや聞こえ方も少し変わるかと思って…と…照れたように答えてくれた。 最近は歌のことギターのことだけじゃなくて、どう伝えるかということをいろいろ考える余裕が出てきたとのこと。おぉ、何だかんだ言って成長してんじゃない?誰の処女作もそうだけど、この荒削りな勢いのよさがいつまでも記憶に残る。この勢いを持ってる間に何かを残せる人は幸せだなと思う。そして、「やわらかな場所」。説明不要の18番。聴く人を落ち着かせるあの穏やかな黄色の光。 本日の彼女の調子は、声の伸びも上々。沢山のお客さんを前にしても堂々としていて、いつもの天然ボケを炸裂させる余裕さえ見せた。「えーと、告知……あー……告知は……ないんだぁ。」というMCもいいかんじで笑いを取れて(わざとらしいウケ狙いじゃないところが好感。)あたたかいムードの中、ライブは終了。
最後の曲が終わったあと、「おぉ〜、癒し系だったね。」と女性のお客さんの声がした。そうなんです。「やわらかな場所」は文字通り聴く人が癒される場所。でもそれだけじゃないのよ、癒しだけじゃないから、どうか歌詞の間にかすかな希望を見つけてほしいと思う。彼女は何を歌ってるって、希望を歌っているのだ。そして私はそれを思い出すためにライブに行くのだ。(end) photo&writing by のだっぺ
※STAR PINE'S CAFE のHP http://www.mandala.gr.jp/spc.html